フランスやヨーロッパの照明に感じたこと

パリの街の明かりの美しさ

ヨーロッパの街、特にパリを訪れた時にいつも感じるのは、夕方や夜になると街の窓辺から漏れてくる暖かみのある照明の美しさです。パリの石畳の道を歩いていると、アパルトマンの窓から柔らかな光がこぼれ出し、街全体がほっとするような雰囲気に包まれます。その光は、フロアスタンドランプやテーブルスタンドランプの間接照明が中心で、柔らかで心地よい色合いです。

長いヨーロッパの夜を照らす照明の役割

特に秋から冬にかけて、ヨーロッパの夜は長くなります。この長い夜を照らす照明は、ただの光源ではなく、空間を温かくし、心を落ち着ける役割を果たしているように感じます。フランスの家庭では、上からの強い光ではなく、サイドからの間接的な光で空間を彩るのが一般的です。これは、部屋全体を柔らかく照らし、リラックスした雰囲気を作り出すための工夫なのでしょう。

フランスの照明文化の豊かさ

私が特に印象的だったのは、だんだん街が暗くなるにつれて、窓辺に灯るスタンドランプがその周りに温かなオレンジ色の光を広げ、街の一部として溶け込んでいた瞬間です。その時、フランスの照明文化がいかに豊かで、私たちの生活にどれだけの癒しをもたらしてくれるかを改めて感じました。夜が長いヨーロッパだからこそ、光の使い方にこだわり、日常の一部として大切にされているのでしょう。

自宅で楽しむヨーロッパ風の照明

このような照明は、自宅でも取り入れることができるのが魅力的です。フランスのフロアスタンドやテーブルランプ、時にはキャンドルを灯して、これからの夜の時間を楽しみたいですね。

メゾンエクレアシオンオーナー

フランス・パリに2年半滞在。帰国後、「メゾン ドゥ ファミーユ」に約17年間勤務し、フレンチスタイルのインテリアやライフスタイルに深く関わる。現在は、メゾン ドゥ ファミーユから「Maison et Création（メゾン エ クレアシオン）」に名称変更をし、オンラインショップやポップアップショップを通じて、フランスのエスプリを感じる家具、インテリアやテーブルウェアを提案している。